「ソト」から見たおおあらいVol.50(大谷琢磨様)

 

国土交通省関東地方整備局
鹿島港湾・空港整備事務所長

大谷 琢磨(Otani Takuma)
経歴:2006年に国土交通省入省。
鉄道局、航空局、復興庁、福山市役所(広島県)、港湾局等を経て、
2022年4月より現職。

 

目指せ!全国一のおもてなし港

皆さん、こんにちは。国土交通省の鹿島港湾・空港整備事務所の大谷と申します。当事務所では、茨城県内の港湾、鹿島港と茨城港や、茨城空港における大規模な施設の整備を実施しています。港湾というとなかなかなじみがない方も多いと思いますが、私たちの暮らしに必要不可欠な衣食住、電気・ガスなどの資源・エネルギーは港湾を通じて輸入されています。また、港湾周辺には製造業なども多く立地しており、地域の雇用や経済を支え、そこで生産された製品は港湾を通じて輸出もされています。私たちの生活を支える縁の下の力持ちとも言えます。

とりわけ、ここ大洗町には、首都圏フェリーの玄関口である、北海道の苫小牧港と毎日定期フェリーが運航し賑わいを見せる「大洗港区」があります。ここ最近では、町の皆さんの積極的な誘致活動により、海外からのお客さんを乗せた豪華な外国クルーズ船の初めての寄港が実現し、今後も多くの寄港が見込まれています。大洗港区は、物流だけでなく、人流・賑わいの拠点にもなっているため、より身近な存在であるかもしれません。

特に、外国クルーズ船が来たときに、私もご一緒させていただくことがありますが、町の小中学生のボランティアによる英語での交流・コミュニケーションや、クルーズ船の出港時における全国屈指の大洗高校「BLUE-HAWKS」のマーチングバンド演奏と町の皆さんの一体感のあるお見送りは、乗客のお客さんでなくてもぐっと胸がアツくなるものがあります。仕事柄、全国各地でクルーズ船の歓迎のおもてなしを拝見させていただく機会がありますが、大洗町のおもてなしは、強く心に訴えるものがあります。

最後に、これまで私も市役所で働いたことがありますが、町の皆さんの取組は、(国よりも・・・)様々なお客さんへのサービスの最前線であり、リアルな反応がすぐそこにあります。そこでの気づきやアイデアなどは宝物です。大洗港でのクルーズ船の歓迎のおもてなしも、その積み重ねの賜物だと思います。これからも、「全国一のおもてなし港」を目指して、新しいチャレンジを一緒にしていきたいと思います。

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