松川陣屋跡に説明板を設置しました
令和7年3月、大洗町成田町字旧陣屋に所在する、守山藩の松川陣屋跡に、説明板1基を設置しました。
陸奥国と常陸国に29,300石余の領地を持ち、それぞれに陣屋支配を行ったのが守山松平藩です。常陸領34ヶ村(茨城・行方・鹿島郡の8,753石余)を統治するため、涸沼一帯を眺められる水運上好適の地である、北端の成田村松川に元禄15(1702)年陣屋が新築されます。関係の深い水戸藩から派遣された郡奉行や代官、吟味役、調役、元〆役などの10数名ほどの家臣によって、領地支配は進められていきます。
絵図によれば、17間×2間の陣屋を中心に、仲間部屋・金蔵・雑蔵・土蔵など、全7棟の建物が並んでいたようです。現在も直径1mを超える基礎石の一部が残されており、桟瓦を中心とした屋根瓦片や建物の基礎地業に伴うものとみられる砂利が散在し、当時の陣屋を想像することができます。
陣屋の中枢から南北道を挟んだ東側には、郡奉行や代官、その他藩士らの役宅が並び、今も生活の実態が埋もれています。
18・19世紀代の陶磁器や土器類の調理器具や食器、涸沼水系に生息するヤマトシジミの殻が集中する地点もあり、飲食の様子を垣間見ることができます。
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令和7年4月11日掲載
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