「ソト」から見たおおあらいVol.51(平 将明様)

 

デジタル大臣・衆議院議員
平 将明(Taira Masaaki)

昭和42 年東京都生まれ
平成8年大田青果市場仲卸会社(家業)三代目社長
平成15年東京青年会議所理事長
平成17年第44 回衆議院議員総選挙において東京4区で初当選
(以来連続当選6期)
経済産業大臣政務官、内閣府副大臣、衆議院環境委員会委員長、
衆議院原子力問題調査特別委員会委員長などを歴任
令和6年11月デジタル大臣、デジタル行財政改革担当大臣、
行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣(規制改革)、
サイバー安全保障担当大臣(第二次石破内閣)

 

新年明けましておめでとうございます。デジタル大臣の平将明です。
私は大洗町や茨城県出身ではありませんが、國井豊町長には以前から大変お世話になっております。
私は何度となく大洗町を訪れていますが、大洗町は、美しい自然と最先端の研究が調和された町に感じます。
日本有数のゴルフコース「大洗カントリークラブ」があります。私もラウンドしたことがありますが、海沿いで風の影響が大きく、とても難しかったことを記憶しています。何よりも、緑豊かな林に囲まれた美しいコースは、とても美しく魅了されました。
原子力研究開発機構の研究所もあります。高速実験炉「常陽」や高温ガス炉「HTTR」など、エネルギー自給率が世界に比べて圧倒的に低い日本において(2023年度で15.2%)、それを解決するためのきわめて貴重な研究開発が大洗町で行われています。政府として、今後も後押ししてまいります。

デジタル大臣としては、去年の12月から本格的にはじまった「マイナンバー保険証」など、皆さんの生活に深く関係する仕事をしています。
皆さんの中には、「前の保険証のほうがよかった」、「パスワードなんて覚えていられない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、一度使っていただければ、銀行のATMのように、そこまで難しいものではなかったと思う方も多いのではないでしょうか。
機械が故障したり、病院の窓口の方が手間取ることもあると思います。それでもなぜ、国がマイナンバー保険証を進めているのか。それは、デジタル化を今からやっていかなければ、今後、大洗町も含め、日本全国で深刻化する人手不足に対応することができなくなってしまうからです。病院の窓口の方の事務作業、様々な計算。これらを担う人手はますます減っていきますが、医療費の精算をひとたび滞らせてしまうと、それは雪だるま式に増えていき、あっという間に事務が破綻してしまいます。そうならないためにも、できるところからデジタル化を進めて事務作業の効率化をしなければならないと思っています。
マイナ保険証には、多くの良い面があります。例えば、マイナ保険証であれば、自分の通院や薬の投与の履歴を医師に共有することができ、多くの薬を飲んでいる方に、万が一、飲み合わせの悪い薬が新たに出されそうになったときには、システム上で警告が出ます。従来は、データ連携ができないので、紙のお薬手帳に毎回シールを貼ることで、別の病院で出された薬を把握してきましたが、それでは正確に漏らさずチェックすることは難しい状況でした。

その他にも、デジタル庁は「行かない役所、書かない窓口」を目指しています。皆さんがこれまで役場の窓口に行かなければならなかった住民票の発行など様々な手続きを、マイナンバーカードやスマートフォンがあればコンビニでもできるようになっていますし、スマホのやり方がよくわからない、という方はこれまで通り役場には来ていただきますが、何度も申請書を書いてもらうのではなく、マイナンバーカードと、あとは口頭で話してもらうだけで申請書の作成ができるようにもなっています。

皆さんの生活の最も近くで活動する町役場や病院・薬局のすぐ後ろで、デジタル庁が、今日も、デジタル化による人にやさしい社会を目指していきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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