「ソト」から見たおおあらいVol.14(八木岡努様)
茨城県農業協同組合中央会 八木岡 努(Yagioka Tutomu) 1958年生まれの茨城県水戸市出身 |
大洗町の皆さん、こんにちは。
JAグループ茨城県連会長、そして水戸農業協同組合会長の八木岡です。この度は、このような機会をいただきありがとうございます。
私にとって大洗町は、水戸農業協同組合の管内ということもあり、「常澄大洗支店」や海の幸と山の幸が並ぶ直売所としてにぎわう「大洗地区農産物直売所」もあり、思い入れの強い町です。
私が大洗の魅力として最初に思いつくものは、なんといっても「海」ということになりますでしょうか。海水浴やマリンスポーツはもちろん、海の恵みのあんこう鍋やあんこう汁を楽しむために町の人口の約8倍もの14万人が訪れるという「大洗あんこう祭り」や、大海原をバックに打ちあがる「大洗海上花火大会」が浮かびます。コロナ禍にあって、中止という選択をせざるをえない状況が続きましたが、来年以降の開催を心から楽しみにしております。
また、海の玄関口のシンボルとして「大洗マリンタワー」がそびえ、首都圏と北海道苫小牧を結ぶ大型フェリー「さんふらわあ」の運航により、海の玄関口となっている大洗港があります。私も若い頃、新車を購入すると決まって大洗に行こう!と海を目指し、車を走らせたものでした。
2012年以降は、アニメ「ガールズ&パンツアー」の舞台となった港町大洗として、今なお聖地巡礼としてたくさんのファンが訪れています。それらのファンを迎え入れるため、町民が一体となって商店街にキャラクターパネルを設置し、街並みや各種施設、交通機関などを忠実に再現しているほか、コラボ商品を企画・販売するなど、作品の世界観と大洗の商店街が一体となる取組みを行っています。どこの地域でも課題を抱えている地方の商店街が、「ガルパン」をきっかけにして町をあげて盛り上がり、その取組みが町に溶け込み、県外からも訪れる多くの来客をもてなしています。このように大洗町は、観光が町づくりの柱となり、一過性でない取組みによって観光客が再来することが特徴の町であると思っております。
今後、「海」そして「山」の恵みを持ち合わせているという最大の特性を生かし、第一次産業である農業、漁業が連携した取組みを実現していただくことをお願いいたしますとともに、観光客が集まる仕掛けのすばらしさ、活力によってアフターコロナの観光客の往来の活性化のために、國井町長の今後の取組みをご期待申し上げます。
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