史跡 磯浜古墳群保存活用計画の策定
令和5年10月24日に「史跡 磯浜古墳群保存活用計画」を策定しました。12月10日には、策定委員に町長も加わり、シンポジウムを開催し、磯浜古墳群の将来像を描きました。策定した計画より主な内容を抜粋します。
磯浜古墳群の概要
磯浜古墳群は、3世紀後半~4世紀代の古墳時代前期初頭~中期初頭に造られた、当時権力を持った地域首長の墓域です。400m四方の磯浜町の高台に総数6基以上が造られました。
磯浜古墳群の史跡指定
磯浜古墳群は、日本の歴史理解に欠くことのできない学術上価値のあるものと評価され、令和2年3月10日、A地区(赤)が国史跡に指定されました。
【参考リンク】磯浜古墳群の国指定について
本質的価値
- 古墳研究において欠くことのできない、学史的価値をもちます。
- 一つの古墳群で古墳時代前期初頭から中期初頭まで連綿と築造された、首長墓の移り変わりが観察できます。
- 水上交通の要衝を掌握した地域首長像を示す、海浜・湖沼に臨む古墳の典型です。
- 列島東縁部における弥生時代から古墳時代への接続をさぐる鍵となります。
保存活用の方向性
- 磯浜古墳群A地区の土地の公有化、恒久的な保護を進めます。
- 磯浜古墳群B地区は、未指定地の追加指定を進めます。
- 磯浜古墳群B・C地区は、未発見の古墳の把握を目的とした学術調査を実施します。
- 学校教育の場で、郷土教育の教材として磯浜古墳群を活用します。
- 生涯学習実践の場として、磯浜古墳群を活用します。
- 歴史や文化を活かしたまちづくりの中核に位置づけ、歴史公園の整備を進めます。
- 緑豊かで太平洋の眺望に優れており、近隣住民の憩いの場となる整備を進めます。
- 令和6年度以降、史跡整備検討委員会を設置して、整備内容について検討していきます。
この計画に基づき、磯浜古墳群を未来に残していくため、地権者や近隣にお住まいの皆様をはじめ、町民の皆様のご協力を宜しくお願いいたします。
史跡 磯浜古墳群保存活用計画
概要版
史跡 磯浜古墳群保存活用計画
第2章 磯浜古墳群の概要 第4節 指定に至る調査の結果 1取り巻く自然環境
第2章 磯浜古墳群の概要 第4節 指定に至る調査の結果 2取り巻く社会環境
第2章 磯浜古墳群の概要 第4節 指定に至る調査の結果 3取り巻く歴史環境
第4章 磯浜古墳群の現状と課題 第1節 保存管理の現状と課題
第4章 磯浜古墳群の現状と課題 第4節 運営・体制の現状と課題
令和6年2月1日公開
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