こどもの予防接種
●定期接種について
<ロタウイルス>
<B型肝炎>
<小児肺炎球菌>
<五種混合>
<二種混合>
<結核(BCG)>
<麻しん風しん>
<水痘>
<日本脳炎>
<ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症>
●任意接種について
<おたふくかぜ>
<小児インフルエンザ>
予防接種予診票について
予診票発送時期について
- 乳幼児に受ける予防接種(ロタウイルス・B型肝炎・小児肺炎球菌・五種混合・結核(BCG)・麻しん風しん・水痘・日本脳炎1期・おたふくかぜ)の予診票については、赤ちゃん訪問時(生後1~2か月頃)に配布します。
- 日本脳炎2期予診票については、小学4年生全員に4月頃、個別郵送します。
- 二種混合予診票については、小学6年生全員に、4月頃に個別郵送します。
- ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)予診票については、小学6年生女子に、4月頃に個別通知します。
- 小児インフルエンザ予診票については、毎年9月下旬頃に個別郵送します。
町外から転入された方へ
母子健康手帳を必ずご持参の上、健康増進課(ゆっくら健康館1階:土日祝日を除く平日8時30分~17時15分まで)窓口までお越しください。接種記録を確認後、未接種分の予診票を発行いたします。
予診票再発行申請について
健康増進課(ゆっくら健康館1階:土日祝日を除く平日8時30分~17時15分まで)窓口、もしくはいばらき電子申請システムで申請してください。申請する際には、母子手帳の予防接種記録のページを必ず提示する必要があります。母子手帳を提示できない場合は、原則再発行することができません。
定期接種について
予防接種法に基づいて、市町村が行う予防接種で、病気ごとに対象者及び接種期間などが定められています。
接種医療機関について
茨城県内定期予防接種広域事業協力機関(茨城県医師会ホームページの「協力機関一覧」)になります。
ロタウイルスは、主に5歳未満の乳幼児に多くみられる急性胃腸炎の原因ウイルスです。主な症状は下痢・嘔吐・発熱などでときに脱水・けいれん・肝機能異常・腎不全を、まれですが急性脳症等を合併することがあります。年齢にかかわらず何度でも感染発症しますが、乳児期での初感染が最も重症で、その後感染を繰り返すにつれて軽症化していきます。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
ロタリックス(1価) 出生6週0日後~24週0日後まで |
初回接種については 生後2か月~出生14週6日後まで※出生15週0日後以降の初回接種は、安全性の観点からおすすめしません。 |
2回 | 27日以上 |
ロタリック(5価) 出生6週0日後~32週0日後まで |
3回 |
※原則として、1回目と同じワクチンで接種を完了してください。
B型肝炎(HB)ウイルスの感染を受けると、急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合もあります。一部劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。また、症状として明らかにならないままウイルスが肝臓内部に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんなどになることがあります。ことに年齢が小さいほど、急性肝炎の症状は軽いかあるいは症状はあまりはっきりしない一方、ウイルスがそのまま潜んでしまう持続感染の形をとりやすいことが知られています。感染はHBウイルス(HBs抗原)陽性 の母親から生まれた新生児、HBウイルス陽性の血液・体液に直接触れたような場合、HBウイルス陽性者との性的接触などで生じます。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
1歳未満 | 生後2~9か月未満 | 初回:2回 | 27日以上 |
追加:1回 | 1回目接種後139日以上 |
肺炎球菌は、細菌によるこどもの感染症の二大原因のひとつです。この菌はこどもの多くが鼻の奥に保菌していて、ときに細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
生後2か月~5歳未満 | 初回:生後2~7か月未満 | 初回:3回 | 27日以上 |
追加:生後12~15か月未満 | 追加:1回 | 1回目接種後60日以上かつ生後12か月以降 |
※ただし、接種月齢などにより接種回数は異なります。
ジフテリアはジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻腔内にも感染します。ジフテリアは感染しても10%程度の人に症状が出るだけで、残りの人は症状が出ない保菌者となり、その人を通じて感染することがあります。症状は高熱・のどの痛み・犬吠様のせき、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜がのどにできて窒息死することもあります。発病2~3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経麻痺を起こすことがあるため注意が必要です。
百日せきは、百日せきの飛沫感染で起こります。典型的な百日せきは、普通のかぜのような症状ではじまります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして連続的にせき込むようになります。せきのあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は通常でません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり、けいれんが起きる、あるいは突然呼吸がとまってしまうことなどがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こしやすく、新生児や乳児では命を落とすことがあります。
破傷風は、土の中などにいる破傷風菌が、傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、筋肉の硬直性けいれんを起こします。最初は口が開かなくなるなどの症状で気付かれ、やがて全身の強直性けいれんを起こすようになり、治療が遅れると死に至ることもある病気です。
ポリオは、ポリオウイルスに感染しても、ほとんどの場合は症状が出ませんが、症状が出る場合、ウイルスの感染が血液を介して脳・脊髄へ広まり、麻痺を起こすことがあるため小児まひとも呼ばれています。感染した約100人中5~10人はかぜ様の症状があり、約1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起こします。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。麻痺症状が進行し、呼吸困難により死亡することもあります。
ヒブ感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、インフルエンザ菌、特にb型は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在型感染症のほか、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重読な深部感染症を起こす乳幼児にとって問題となる病原細菌です。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
生後2か月~7歳6か月未満 | 初回:生後2か月~7か月未満 | 初回:3回 | 20日以上 |
追加:初回接種(3回)終了後 6~18月まで |
追加:1回 | 初回接種(3回)終了後6月以上 |
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 |
11~13歳未満 | 11~12歳未満 | 1回 |
結核に対する免疫は、お母さんからお腹の中でもらうことができないので、生まれたばかりのあかちゃんもかかる心配があります。乳幼児は、結核に対する免疫が弱いので、全身性の結核にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 |
1歳未満 | 生後5~8か月未満 | 1回 |
麻しん(はしか)は麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が強く、飛沫・接触だけではなく空気感染もあり、予防接種をうけないでいると、多くの人がかかり、流行する可能性があります。典型的な麻しんは、高熱・せき・鼻水・眼球結膜の充血・目やに・発疹を主症状とします。主な合併症としては、気管支炎・肺炎・中耳炎・脳炎あります。
風しんは飛沫感染・接触感染によって起こります。典型的な風しんは、軽いかぜ症状ではじまり、発疹・発熱・後頚部リンパ節腫脹などが主症状です。その他、眼球結膜の充血もみられます。年長児や成人では関節炎の頻度が高く、予後は一般に良好ですが、血小板減少性紫斑病や脳炎の合併を認めることがあり、まれに溶血性貧血もみられます。
対象年齢 | 回数 |
1期:1~2歳未満 | 1回 |
2期:小学校就学前の1年間(年長児) | 1回 |
【定期接種延長措置について】 令和4年4月2日~令和5年4月1日生まれ、平成30年4月2日~平成31年4月1日生まれの方は、令和9年3月31日まで接種期間が延長となります。 |
水痘(水ぼうそう)は、水痘-帯状疱疹ウイルスに初めて感染したときにみられる急性の感染症で、直接接触、飛沫あるいは空気感染によって拡がる最も感染力の強い感染症のひとつです。ひとたび感染すると一生、体の中に潜伏感染し、加齢や免疫抑制状態等で再活性化し、帯状疱疹を発症します。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
1~3歳未満 | 1回目:生後12~15か月まで | 1回 | 3月以上 |
2回目:1回目接種終了後6~12月まで | 1回 |
※すでに水痘にかかったことがある方は対象外となります。
ヒトから直接ではなくブタなどの体内で増えた日本脳炎ウイルスが蚊によって媒介され感染します。ヒトからヒトへの感染はありません。高熱・頭痛・嘔吐・意識障害・けいれんなどの症状を示す急性脳炎になることがあります。感染した人のうち、100~1,000人に1人が脳炎等を発症し、脳炎にかかった時の致命率が約20~40%ですが、治った後に神経の後遺症を残す人がいます。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
1期 生後6か月~7歳6か月未満 |
初回:3~4歳 | 初回:2回 | 6日以上(標準的には6~28日) |
追加:4~5歳 | 追加:1回 | 初回接種(2回)終了後6か月以上(標準的にはおおむね1年) | |
2期 9~13歳未満 |
9~10歳 | 1回 |
【特例措置について】 平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方は、20歳の誕生日前日まで定期接種の不足回数分を公費負担(無料)で接種できます。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。子宮頸がんが国内では年間約1万人以上の女性が発症し、年間約3,000人の女性が死亡すると推定されています。
対象年齢 | 標準的な接種期間 | 回数 | 間隔 |
小学6年生~高校1年生相当年齢の女子 | 2価: 中学1年生 |
3回 | 1月の間隔をおいて2回接種後、1回目の注射から6月の間隔をおいて1回 |
4価: 中学1年生 |
3回 | 2月の間隔をおいて2回接種後、1回目の注射から6月の間隔をおいて1回 | |
9価: 中学1年生 |
1回目接種時 15歳未満 |
6月の間隔をおいて2回 | |
1回目接種時 15歳未満 |
2月の間隔をおいて2回接種後、1回目の注射から6月の間隔をおいて1回 |
【キャッチアップ接種経過措置について】 平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性で、令和4年4月1日~令和7年3月31日までに1 回でも接種歴があり未完了の方は、令和8年3月31日まで接種期間が延長となります。 |
任意接種について
予防接種法に基づく定期予防接種以外の予防接種は、原則、接種に必要な費用は自己負担ですが、下記の予防接種について一部助成をしています。
接種医療機関について
大洗町または水戸市の実施協力医療機関機関
※上記の実施協力医療機関以外で予防接種を受ける場合は。費用を一旦全額自己負担していただき、予防接種償還払い申請の手続きをしてください。
おたふくかぜはムンプスウイルスの飛沫感染、接触感染後、増殖したウイルスは全身に拡がり、各臓器に病変を起こします。主要症状は、耳下腺の腫脹で、痛みを伴うことがあります。年長児や成人が罹患すると、症状が著明で、合併症の頻度が高くなります。合併症で最も多いのは無菌性髄膜炎で、診断される頻度は1~10%です。頻度は少ないですが、他に脳炎、膵炎などがあります。
対象年齢 | 助成内容 |
1~4歳未満 ※おたふくかぜの既往がなく、初回接種の者に限る |
3,200円を1回 |
季節性インフルエンザは急性呼吸器感染症で、発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛などの全身症状が突然あらわれます。合併症では、肺炎や脳症を併発した場合は重篤となります。
対象年齢 | 助成内容 |
1歳~高校3年生相当の方 | 9月末以降に個別通知するお知らせをご確認ください。 |
予防接種償還払い申請について
償還払いとは、一旦、医療機関に全額をお支払いいただいた後、申請により規定額(上限額あり)を口座に振り込む方法です。やむを得ない理由により茨城県内協力医療機関以外で定期接種を受けた場合、または町が助成している任意接種を接種した場合、償還払いの申請を行うことで接種費用の助成を受けることができます。予防接種費用を全額自己負担で接種後、健康増進課窓口で償還払いの申請の手続きを行うと、後日、指定された口座へ助成金が振り込まれます。
償還払い申請期限
予防接種をした日の属する年度の末日(3月31日)まで
償還払い申請に必要なもの
(1)●予防接種償還払申請書兼請求書(WORD)
(健康増進課窓口にあります)
(2)領収書の原本
(本人氏名、予防接種名、日付、接種費用、医療機関名が記載されているもの)
(3)振込先金融機関の通帳
(4)母子健康手帳
償還払い申請先
大洗町健康増進課
(ゆっくら健康館1階:土日祝日を除く平日8時30分~17時15分まで))
茨城県外の医療機関で定期予防接種を受ける方へ
①やむを得ない理由により茨城県外の医療機関で「定期予防接種」を受ける方は、事前に予防接種を受けたい県外医療機関を決めたうえで健康増進課へご相談ください。
②健康増進課(ゆっくら健康館1階:土日祝日を除く平日8時30分~17時15分)窓口
もしくはいばらき電子申請システムで定期予防接種依頼書交付申請する必要があります(※任意予防接種は、依頼書の申請手続きは不要です)。
③申請手続きをしてから約1週間後に、「予防接種依頼書」が郵送で届きますので、県外医療機関に予防接種の予約をしたうえで、提出してください。
④予防接種に係る費用は全額自己負担後、予防接種償還払い申請の手続きをしてください。
- お問い合せ
- 健康増進課 健康増進係
- 代表電話番号
- 029-266-1010
- FAX
- 029-266-1012
- お問合せフォーム