大洗町の教育目標

 

(昭和60年12月25日制定)

 

ひとりひとりの有能性を高め 豊かな人間性をつちかう

「有能性」と「人間性」とは、調和の取れた人間形成をめざす二大課題である。古今、教育はいつもこの二つの課題「有能性」を高めること、「人間性」を豊かにすることに努めてきた。しかし、近代科学の急速に発展した20世紀後半、「有能性」の教育に特に力がそそがれた結果、人間疎外の進行、機械による人間支配の現象など、反省すべき問題が指摘されている。
ここに、「人間性」教育の復活が今日的課題として大きく取り上げられている。改めて「有能性」と「人間性」とを人間形成をめざす教育の両論として確認するとともに、特に豊かな「人間性」育成の教育を目指したい。

たくましい心身をきたえ 思いやりの心を育てる

激動する現代社会に生きる人間に欠かせないのが、変動に前向きで積極的に対応していくバイタリティ(活力)である。ここから人間としてのたくましさを育てる重要性が注目される。このたくましさは、身体のたくましさと、その土台の上に立つ心のたくましさから成り立つ。
心のたくましさについては狭く解釈せず、主体性、自立性、創造性、柔軟性、強靭な意志などを含む「すこやかな心」、人間尊重に立つ差別や偏見を持たぬ心、感動する心、感謝の心、奉仕の心、思いやる心など「広い心」として広義にとらえたい。特に「思いやりの心」を人間性の育成とともに大きく取り上げたい。

連帯感を深め 郷土を愛する心を養う

都市化の発展など子ども・町民を取り巻く地域社会の諸条件の変化により、遊び場の減少や遊びの変化が見られ、また、町民の隣人関係が希薄化し、地域の連帯感の喪失、弱体化を招き、地域の教育力が低下しつつある現状である。
本町には古来、漁業や農業を営む豊かな自然的環境と、それを営む人々の連帯・協力の精神的風土があり、独自の文化・伝統を育んできた。今、改めてこの郷土の文化や伝統を見直し、大洗町民のアイデンティティ(独自性・持ち味)を生かすことを考えたい。
子どもはもとより、町民の日々の家庭生活や社会生活、また、諸行事や会合などの広い触れ合いを通して、心を通わす連帯感を深めたい。
そして、本町さらには日本独自の文化や伝統を尊重し、郷土を愛する心を養い、あわせて国際性の養成を図りたい。

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