東海第二原子力発電所における原子力災害に備えた広域避難計画を策定しました

日本原子力発電株式会社東海第二原子力発電所における原子力災害の発生または発生するおそれがある場合に備え、町民等に対する放射線の影響を最小限に抑えるため、屋内退避や避難の判断基準、千葉県6市町への避難のルールやその手順をまとめた広域避難計画を策定しました。

原子力災害に備えた大洗町広域避難計画

 

対象区域について

原子力災害対策指針に基づき、東海第二原子力発電所から概ね半径30kmが防護措置の対象区域となるため、大洗町全域が対象となります。

原子力災害時の防護措置について

(放射性物質放出前)
原子力施設から放射性物質が放出される前の段階においては、緊急事態の区分に応じて段階的に防護措置を講じます。

事故等の発生
事故の進展
緊急事態区分 警戒事態 施設敷地緊急事態 全面緊急事態
原子力施設の状況 原子力施設において異常の発生又はそのおそれがあり、情報収集等を開始する必要がある段階。 原子力施設で公衆に放射線による影響をもたらす可能性のある事象が生じた段階。 原子力施設で公衆に放射線による影響をもたらす可能性が高い事象が発生。確率的影響のリスクを低減するための防護措置を実施する必要がある段階。
判断基準 東海村において震度6弱以上の地震発生  全ての非常用交流電源喪失(30分以上継続) 等 原子炉の非常停止が必要な場合の全停止機能喪失 等
町民等 屋内退避準備 屋内退避
要配慮者 屋内退避準備 屋内退避
避難準備

 

(放射性物質放出後)
放射性物質放出後、避難等の指示が出るまでの間は屋内退避を継続します。
町内に3か所設置されているモニタリングポスト(大洗小学校内の磯浜局、大洗高等学校付近の大貫局、原子力機構大洗研究所内のP-4局)において、基準値を超える放射線量率が計測された場合、避難や一時移転を行います。

基準 空間放射線量率等 必要な防護措置
OIL1 500μ㏜/h
(地上1mの計測値)
数時間以内を目途に区域を特定し、避難等を実施。
OIL2 20μ㏜/h
(地上1mの計測値)
1日以内を目途に区域を特定し、地域生産物の接種を制限するとともに、1週間程度以内に一時移転を実施。

※磯浜局、大貫局、機構大洗P-4局のモニタリングポストの測定結果は、平常時から監視しており、その数値は下記のリンク先で確認できます。
磯浜局の測定結果大貫局の測定結果P-4局の測定結果

避難先について

基本となる避難単位を小学校区とし、地区ごとのコミュニティの維持を考慮し、下記のとおり避難先を設定しました。

避難元 一時集合所 避難先 中継避難所 中継避難所を除く避難所数
磯浜町(祝町・松ヶ丘・二葉・二葉緑) 亀の井ホテル大洗 千葉県
旭市
旭市海上キャンプ場体育館
(旭市岩井1000番地)
磯道 第一中学校 千葉県
香取市
佐原コミュニティセンター
(香取市佐原イ211番地)
13
五反田
磯浜町(明神町・一丁目・汐見ヶ丘・二丁目・仲町・金沢町・通町) 大洗小学校 小見川スポーツ・コミュニティセンター
(香取市小見川5218番地)
29
東光台
磯浜町(新町・永町・髭釜)
港中央
和銅
桜道 旧大貫小学校
南小中学校
千葉県
東庄町
東庄町公民館
(東庄町笹川い4713番地11)
10
大貫町 千葉県
銚子市
銚子市体育館
(銚子市前宿町1140番地)
13
神山町

町農業会館
総合運動公園

千葉県
多古町
久賀小学校体育館
(多古町大門205番地6)
成田町 千葉県
匝瑳市
のさかアリーナ
(匝瑳市今泉6536番地1)

避難における基本的なルールについて

避難、一時移転などの指示が発せられた場合には、自家用車による避難を原則とし、渋滞の抑制や避難先での駐車場の確保の観点から、可能な限り複数人での乗り合わせにより避難するものとします。
なお、自家用車を持たないあるいは使用しない方は、地区ごとに設けられた一時集合所へ移動したのち、茨城県等が確保したバス等により避難していただきます。
また、町が指定する避難所以外(親戚・知人宅)に避難する場合も、町が発する避難等の指示を受けてから避難を開始していただき、その際は避難経路上に設置された避難退域時検査場所を経由したのちに目的地へ移動していただくようお願いいたします。

(一般の方の避難のフロー)

帰宅困難者、要配慮者、児童・生徒、一時滞在者(観光客等)の避難フロー図

 

中継避難所について

避難が必要となった際に、混乱を避け円滑・迅速な避難を行うため、初めに中継避難所に立ち寄り、避難すべき避難所の指定の割り振りを受けてから、指定された避難所に向かいます。

 

避難退域時検査について

茨城県が主体となり、避難者や他の者及び環境に対して影響を及ぼすほどの放射性物質の付着(汚染)がないことを確認します。
検査予定場所は、鹿島灘海浜公園(メイン検査場所)、鉾田市大洋運動場及び大竹海岸駐車場(サブ検査場所)です。

 

原子力災害発生時の広報について

原子力災害発生時の町民の皆様の混乱を避けるため、防災行政無線や広報車、ホームページや公式LINE、テレビやラジオ等の複数の媒体を活用し、状況に応じた適切な広報に努めます。

(広報のタイミング例)
・警戒事態、施設敷地緊急事態、全面緊急事態に至った場合
・特別な体制(災害対策本部設置等)をとった場合
・原子力災害の状況等に大きな変化があった場合
・屋内退避、避難等を指示する場合
・放射性物質が放出された場合  など

 

 

お問い合せ
生活環境課 防災・原子力安全係
代表電話番号
029-267-5111
FAX
029-266-3577
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