「ソト」から見たおおあらいVol.28(沼尻年正様)

一般社団法人日本倉庫協会評議員
茨城県倉庫協会副会長
沼尻産業株式会社代表取締役社長

沼尻 年正(Numajiri Toshimasa)

1968年生まれの茨城県つくば市出身
2011年 沼尻産業株式会社代表取締役社長に就任し現在に至る

 

この度は、名誉ある寄稿のご依頼を拝命し誠にありがとうございます。

子供の頃に良く大洗海岸で遊んだ事や、学生時代にデートでマリンタワーに登った事、家族が出来て子供達を何度も大洗水族館に連れて行った事、名門大洗ゴルフ倶楽部では、訪れる度にゴルフの技量の無さを痛感している事など、私の人生には、いつも大洗が身近にありました。そういう思い出を、色々書き記そうと考えたのですが、折角なので、別の角度から大洗に期待する私の思いを寄せたいと思います。

私は20代の頃に6年ほどアメリカ・カリフォルニアへ在住しており、その際、ゴルフや観光でサンフランシスコから車で2時間のカーメル・バイ・ザ・シー(通称カーメル)という街を訪れていました。

ご存知の方も多いと思いますが、カーメルは海沿いの人口僅か5,000人ほどの小さな街です。観光名所は無いものの、ギャラリーが90軒以上点在し景観の美しさを保つ為、信号機もファーストフードの店も無く、洗練された空気が漂っている別荘地としても大変人気の場所で世界中から大勢の人々が訪れる観光地です。

となり街のモントレーとカーメルを繋ぐ道路17マイルドライブは全長およそ30 キロの海岸線に沿って走る絶景のルートです。カーメルは、以前クリント・イーストウッドが市長をしていた街としても有名です。

私がなぜ、カーメルの街を引き合いに出したかというと、大洗の持つポテンシャルがまさにカーメルの街と似ているのです。
(カーメルと大洗の共通点)
① 大都市圏から車で2時間
② 海、緑に覆われた素晴らしい大自然
③ 日本を代表する大洗ゴルフ倶楽部(カーメルに隣接して、ペブルビーチという米国を代表するパブリックゴルフコースがあります)
④ 整備された素晴らしい海岸線の道路と交通アクセス
⑤茨城県を代表する大洗水族館
⑥シーサイドに建つホテル群と素晴らしい料理
⑦リーダーシップある國井町長様(個人的には、クリント・イーストウッドをも凌ぐと思います)

では、カーメルがなぜ繁栄しているか調べてみると、それは、カーメルという小さな街だけで繁栄している訳ではなく、カーメルが点在するモントレー半島全体が、自然と人間の共生を実現した都市計画にあるようです。

モントレー半島の住民は「世界で最も美しい海と陸地が出会う場所」と皆誇りを持っています。そして、住民には、「大自然に息づく全ての命を慈しむ。」という意識が根付き、この地の美しさを支えていると言われています。

我々が茨城県に住んでいると、当然の様に美しい海、山、田園風景、安全な水、空気なのですが、これは、全国的に見ても、グローバルな観点でも決してあたり前ではなく、茨城県特有の類まれな貴重な地域資源なのです。

ぜひ、大洗の皆さまには、これだけの地域資源を持つ事に、世界に向けて誇りを持っていただきたいと思います。

近年、國井町長様の強いリーダーシップにより大洗インターナショナルフィッシングフェスティバルや、大洗海上花火大会、大手企業と人材交流やコラボレーション等も含めて、次々と新しい取り組みを実行し、地域創生の活動に心から敬服しています。

私自身、いつの日か大洗がカーメルと並ぶ世界の「OARAI」になる日を願ってやみません。

結びに、この様な貴重な機会を与えていただいた、國井町長様、大洗町民の皆さまに心から感謝を申し上げます。

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