「ソト」から見たおおあらいVol.24(内藤学様)

茨城県教員委員
水戸ヤクルト販売株式会社 代表取締役社長

内藤 学(Naito Manabu)

1960年生まれ。高校まで水戸で過ごす。大学を卒業後、広告業界で約20年勤務。2010年、亡き父が創業した水戸ヤクルト販売株式会社代表取締役社長に就任、現在に至る。6月より、㈱ヤクルト本社取締役に就任。公職は、茨城県教育委員。水戸商工会議所副会頭。趣味は落語・ゴルフ・ロードバイク。9月に水戸東照宮下に「水戸みやぎん寄席」を作り席亭となる。

 

大洗に魅せられて

今年の8月、シンガポールに海外出張した。茨城県商工会議所連合会の経済事情視察である。わずか淡路島の面積に545万人が暮らす超過密都市。約30年前に訪れたかすかな記憶では、マーライオンは海に向かって颯爽と立っていた。今では埋め立ての淡水湖の対岸に立つ名物ホテル、マリーナベイ・サンズに向き絶え間なく水を放出していた。劇的な変化である。1965年の建国以来埋め立て続け、当時より約125%面積が拡大したという。私はシンガポールから大洗を思い出していた。確か國井町長が似たようなことをおっしゃっていたなあ、と。大洗は県内で唯一、平和的に面積を拡張できると。(間違ってたらごめんなさい)変化の激しいこの時代を生き残るには、過去に縛られない発想が大切だ。資源がないシンガポールが、今や1人当たりGDPは我が国より上である。

3年前にロードバイクを購入した私は、仲間と何度か大洗ライドを楽しんだ。大洗サイクル企画があり水戸を出発。大洗のまちをポタリングしつつ、アプリに登録しポイントで得点をゲット。高成績を得、大洗駅前の瀟洒な観光案内所で真空パックのシジミをいただいた。名所旧跡・店舗を探しまわり、大洗は一気に身近なまちに劇的に変化した。まちの方に道を尋ね談笑したことも良い思い出である。結局、大洗町の見事な戦略に見事にはまっていたのである。海水浴に行った家族のセピア色の思い出。海辺の宿での宿泊学習。ガルパン巡りで出会った新茶は我が家に欠かせない味。大洗ゴルフで打ちのめされた記憶と記録。弊社の出先、大洗センターでのヤクルトレディーの存在。月ノ井酒造の革新的な新酒。昨年県内ロータリークラブ全員で取り組んだ海岸清掃。何より美味しい海鮮物。断片的ながら、いつも大洗は確実に私の人生を豊かに彩っている。

さあ、これからの大洗はどんな記憶を創ってくれるのだろう。思い出に常に寄り添うのは、『人』である。大洗の魅力、それはそこに住む『人』の魅力でもある。大洗がますます魅力あふれるまちになるために、それを磨き上げる皆さまの奮闘を願ってやまない。

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