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磯浜古墳群の国指定について


 国の文化審議会は,11月15日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て,磯浜古墳群の史跡新指定について,文部科学大臣に答申しました。この結果,来年の官報告示の後に,磯浜古墳群は国の史跡となる予定です。
 今回の史跡新指定は,全国から15件が選ばれ,茨城県内からは唯一選ばれました。
 
【国の史跡とは?】
磯浜古墳群
 史跡とは,貝塚,集落跡,城跡,古墳などの遺跡のうち,日本において歴史上・学術上価値の高いものを指します。五稜郭・平城京跡・髙松塚古墳など。
 
【茨城県内の国の史跡】
 これまでに32件(特別史跡3件:旧弘道館・常陸国分寺跡・常陸国分尼寺跡,史跡29件:常磐公園・小田城跡など)があり,磯浜古墳群は33件目となります。古墳では,ひたちなか市の虎塚古墳(7世紀)や水戸市の愛宕山古墳(5世紀)や吉田古墳(7世紀),石岡市の舟塚山古墳(5世紀)の4例があります。3~4世紀の前期古墳の指定は初めてです。また古墳単体では無く,古墳群として群構成での指定も県内初です。
 
【磯浜古墳群とは?】
 姫塚古墳・五本松古墳・五本松下古墳・坊主山古墳・日下ヶ塚(常陸鏡塚)古墳・車塚古墳の総数6基からなります。
 古墳の変遷は前期前葉3世紀中頃の

()古墳(前方後円墳・全長29m)から始まり,前期中葉の五本松古墳(墳形不明)・五本松下古墳(墳形不明),前期後~末葉の坊主山古墳(前方後円墳・全長63m)を経て前期末葉4世紀中頃の日下ヶ塚常陸鏡塚)古墳(前方後円墳・全長101m)に続き,中期初頭4世紀後半の車塚古墳(円墳・直径88m)で終焉を迎えます。
 
【指定の評価】
 古墳が中央から地方に波及した3~4世紀代,磯浜の地では,100数十年にわたり連綿と古墳が築造されました。東国における古墳の波及・成立・展開を考える上で欠くことの出来ない貴重な古墳群であることが判明しています。
 
【指定の対象】
磯浜古墳群 今回指定する範囲
 今回は,平成21~24年度の測量調査・範囲確認調査を経て,令和元年度に総括報告書をまとめ,土地の地権者から同意が得られた,姫塚古墳・日下ヶ塚(常陸鏡塚)古墳・車塚古墳の三墳が対象となりました。写真の赤線の範囲内の12,690.8平方メートルが今回の指定範囲です。
 
【大洗町の考え】
 国の史跡指定を通して,日本の歴史を理解する素材として,未来にわたって保存していきたいと考えています。また,地域の大切な郷土史を理解できる場として,公有地化後,公園等に整備し,活用していきたいと考えています。
 
【今後の方向性】
 今年度は坊主山古墳の測量調査,来年度は坊主山古墳の範囲確認調査を実施し,その成果を報告書としてとりまとめ,磯浜古墳群の追加指定を目指します。また,数年を掛け『磯浜古墳群保存活用計画』を策定し,計画的に保護,活用事業を進めてまいります。

地権者や近隣居住者の皆様には,今後ともご理解とご協力をいただきますよう,お願い申し上げます。


【関連】
 磯浜古墳群の国史跡指定に関連して,日下ヶ塚(常陸鏡塚)古墳について理解を深める埋蔵文化財企画展『常陸鏡塚』を,旧・大貫小学校で開催中です。会期は,令和元年11月16日(土)~12月15日(日)の期間の土日祝日です。ギャラリートーク・ボランティア清掃・史跡探訪・シンポジウムなどの関連事業もありますので,下記のURLよりご確認ください。

大洗町第3回埋蔵文化財企画展【常陸鏡塚】

【問合先】
大洗町教育委員会生涯学習課文化振興係
〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6881-88
Tel:029-267-0230
E-mail:syougai@town.oarai.lg.jp

令和元年11月15日(金)午後5時 掲載

掲載日 令和1年11月15日
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